何も無いから、何でも持てる

今回は「何も持っていないことが、何でも持っていることになる」というちょっと矛盾したような言葉をお話したいと思います。

「何も無いから、何でも持てる」と言ったエピソード

私がコンサルを担当しているお客様にSさんという方がいらっしゃいます。

この生徒さんとのやり取りを通し、

「何も持っていないことが、何にでもなれる」

という言葉を伝えました。

Sさんは将来的には、人の価値や商品を棚卸して、「どういうサービスを提供していけばいいのか?」と一緒に考えてお客様の売り上げを作っていく仕事をしたい、とおっしゃっていました。

人の目的や成し得たい結果や未来に対して、一緒に伴走していきながら支えていく仕事がしたいとのことです。

そうであれば、「私もコンサルタントのお仕事をしているので、私がやってることと同じことをやれば大丈夫ですよ!」とお話しをしました。

そこで色々とお話をしたのですが、最後に私が伝えた言葉が「何も持ってないことが、何にでもなれる」でした。

この言葉を深掘りします。

何も無い方が強い

例えば「自分って何も持ってないし、強みとか何もないんです」という状態の方って結構多いと思っています。

私は全員強みがあり魅力があると思っていますが、人によっては自分はそういう状況だと思ってしまうこともあるようです。

現在、世の中がすごく大きく変化してますが、実は何も無い人の方が強いということもあるのです。

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何も無いということは、「すぐに新しいものを持つことができる」というようにも考えられます。

今すごく大きな変化をしている世の中に対して、生き残るための武器を自らチョイスして持っていくことができます。

なので、今は何も持っていない方が強く、変化に柔軟に対応することができるのです。

今、いろいろな強みや副産物を持ってしまっている方々は、逆に身動きが取れなくなり、じわじわと自分の首を絞めてしまうかのように苦しんでしまっています。

対照的に、自分に何も無い方は現在の状況や流れとは関係なく自分を環境に順応させることができるのです。

今この状況で「何も持っていない」「何も無い」という状況は最強な状態ではないのかな?と個人的には思っています。

「無い状態」を、いかに強力にしていくか?が大事

ここから学べることは、目の前の無いことにフォーカスするのではなく、

「無い状態」を、いかに強力にしていくか?

という別視点の考え方を持つべきであるということです。

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自分自身が何かスキルが足りない、経験が足りない、実績が足りないと思うこともあるかもしれません。

当然ながら経験とか実績は無いよりはあった方がいいのですが、「無いよりはあった方がいい」というぐらいのレベルなのです。

無いなら無いなりの戦い方もあります。

例えば、仕事を取ろうとしても実績が無くお客様に自分の仕事っぷりを見せられない時は、推薦者の声バックアップしてくれる人の声をつけてもいいと私は思っています。

お客様の声ってありますよね。世の中に溢れ過ぎているので、「お客様の声をつけないといけない」というイメージが染み付いてます。

じゃあ、お客様をつけたことがない人はどうするか?という時、推薦者の声として、第三者の声を抜擢するのは賢い選択であると思います。

何も持っていないことを強みに変えていく視点が大事です。

逆に人によっては色んなものを持ちすぎてて動きづらいということもあるでしょう。それらを排除して身軽になる操作をしていくことも必要になります。

改めて、目の前の無いことにフォーカスするのではなく、「無い状態をいかに強力にしていくか?」という考え方を別視点で持つことが重要です。

そうすると、自分自身をいつでもいかようにでも良い環境にすることができます。

私自身も何も持っていない人でした

私自身も今はコンサルタントとして仕事をしておりますが、コンサルタントを目指してコンサルタントになったわけではないのです。

お客様に求められている仕事を1つ1つ対応していくことで、結果としてコンサルティングをやっていただけなのです。

そんな私ですが、数年前はどうだったのかというと正直何も無い状況でした。

ロト一等賞分の借金を背負い、完全に笑顔を消滅させた自分が見つけた、自分がするべき仕事とは?

必要なものを身につけていった結果、コンサルタントに

何も無い状況でしたので目の前に来たお客様に「映像制作できる?」と聞かれたら、「できます」と答えていました。

お客様から「こういうこと出来るの?」と聞かれた時に、自分は何もできない状況でしたので「イエス」、「はい」、「承知いたしました」しか答えられないのです。

何もできないから「もう、何でもやるしかねぇ」という意気込みで取り組みました。

そうすると映像制作から始まり、次に手がけてホームページをやるようになり、デザイナーと一緒に仕事をするようになり、デザイン業務を請け負うことが出来るようになりました。

そしてアプリ開発、システム開発などの受託などもこなし、最終的に経営全般を見れるようになり、コンサルタントとなっていました。

私は当初、コンサルタントという仕事に就こうなんて考えたこともないですし、名乗ろうとも思ったこともありません。

今でも別にコンサルタントを名乗ろうとも思いませんが、今私がやってることは世の中的にコンサルタント業務と呼ばれるものであるというだけなのです。

何もなかったからこそ、求められている武器を自分なりに集めることができた、それだけなんです。

まとめ

もし、自分に何も無いと感じている方は、無いところにフォーカスするのではなく、無い状態がいかに強い状況を作れるのか?と考えてみて下さい。

私がコンサルタントを担当しているお客様も、自分の足で歩み続け、目の前に来たお客様の困りごとを、1人の人間として「問題解決できます」と価値提供を行うことでお仕事が増えていきました。

仕事の大小は関係なく、価値提供を続けていくというキーワードを常に忘れないで持ち続けることが大事なのだと思います。

そうすれば必然と自分の手には必要な武器・サービス・価値が備わっていきます。

今回は「何も無いから、何でも持てる」ということについて書いてみました。

ここまでお読みくださりありがとうございました!あなたの1日が素敵な日になりますように。いってらっしゃい!

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