多くの方が言っている、これから始まる「個の時代(個人の時代)」とはどういうものなのか。これを知っているか知らないか、準備をしているかしていないかで今後の生き方が大きく変わります。
これまでの雇用関係は徐々になくなりつつあります。「会社に勤めていれば安心」というのは過去の思い出になってきました。そんな中、「個で働く準備」をしなければ、今後生きていくことすら難しくなるかもしれません。
今日はそんなこれから始まる「個の時代を生きる」というテーマでお話をしたいと思います。
「これから始まる」というよりは、「今徐々に始まりつつある」という方が正しいかもしれません。私たちのように仕事をしてお金を稼ぐ人は、この時代の流れに食らいつくしかないのです。
これまでの働き方【雇用】
突然ですが、実は今まで主流であった、「経営者がスタッフを雇う」という雇用関係も紐解いていくと「個」の働き方でした。
「どういうこと?」と思う方もいるかもしれません。「個人で働く」というのは、いわゆるフリーランスなどの個人事業主を想像する方も多いでしょう。
ただ、これまでの雇用関係も実は「個」の働き方なのです。詳しく説明すると…
▶︎経営者は1個人として事業を拡大させるために、スタッフを雇う。
▶︎スタッフは1個人としてその経営者が経営する会社にお勤めして、自分の仕事をすることで給与をもらう。
▶︎経営者はスタッフの仕事に対して給与を支払い、スタッフは与えられた給与に対してお仕事をする。
これはどちらが上・下ということではなく、イーブンな関係性です。
スタッフは経営者に「働く時間」を提供し、経営者はスタッフから提供された時間で利益を生み出し、その一部を時間給という形で対価として与える。
スタッフは「個」として時間を提供し、経営者は「個」としてスタッフに給与を渡す、それがこれまでの雇用関係でした。
その雇用関係という働き方の中で仕事は様々でした。経営者になる人もいれば、勤めるという選択肢をとる人もいます。さらにその中で色んな業種業態があり、働くスタイルは本当に様々です。
そしてそれらの働き方は、その人次第で合うもの・合わないものがあるため一概に「この形がいい」と言えるものでもありません。ひとまず、紐解いてくと全員が”個人”として働いているということなのです。
「じゃあこれから始まる個の時代も結局今までと変わらないの?」というと、決してそうではありません。
今までももちろん個人として働いていましたが、だんだんとこれまでのその「雇用関係」というもの維持することが難しくなってきているのです。
雇用の働き方がなくなっていく
今日本の経済状況はとても厳しい状態です。少子高齢化によって財源の確保が難しくなっている中、外出自粛で経済の流れも止まり、果てには2020年の東京オリンピックは延期になりました。
この状況の中で企業の事業そのものが止まってしまい、そこにお勤めだった人たちも自宅待機や、さいあくの場合解雇という形で職を失いつつあります。そして今後も店舗が閉店したり会社が倒産したりという余波はどんどん出てくると思います。
これは、世間を騒がせている某ウイルスのせいで突発的に出てきた話ではないのです。徐々に日本の雇用の崩壊は始まりつつありました。
郵政省が1万人の人員を削減
先日ちらっと見たニュースがあります。それは、郵政省(郵便局)が約1万人の人員削減を考えているというニュースでした。
1万人というのは就業者の5%にあたるようです。人件費が捻出できず大きな問題となっていたようでした。
そのほか、日本最大の会社、トヨタは2019年の10月に「今後終身雇用は難しい」と発表しました。
また、「ファミリーマート」「LIXIL」「東芝」「コカ・コーラ」など、日本の名だたる大企業達が早期退職希望者を募っています。
某ウイルスはきっかけの1つでしかなく、もともと日本は雇用関係の終わりがそこまで見えていたのです。
今後景気がずっと下がり続けるのか、何かの拍子でまた上がり始めるのか、それは誰にもわかりません。
ただ、この景気が上向く下向くに関係なく個として生き残っていかなければならない状況になってきています。
いわゆる、「景気がいいからお勤めをする」「景気が悪いから会社を辞める」とかではなく、そのどちらにしても「個として生きる」という考えでなければ、景気などに自分の人生や生活が左右されてしまうことになるのです。
これからの働き方【個】
とはいえ、「すぐに会社をやめましょう」みたいな、会社に勤務すること自体を否定しているわけではありません。
会社に勤めていたとしても、最終的には個として働いていけるよう・個の時代を生きれるよう、どんどん自分自身を成長・進化させていくという考え方が重要になります。
ここ最近は「ノマドワーカー」や「フリーランス」という言葉が流行りはじめていますが、こういった人たちは個で働く準備をしっかりしている人たちなのかもしれません。でもあなたがすぐにここを目指して「独立するべき」とか「会社を作るべき」とか、そういう話でもないのです。
私も実際にフリーランス・ノマドワーカーとして個人で仕事をし、世の中にサービスを提供しています。
サービスや仕事の内容などにもよりますが、その自分自身で自立した生活環境やビジネス環境を作らなければいけなくなります。これは、自分自身がしているからこそ強く思います。
なるべく早く意識的に、その自立した環境や、その環境を構築していくためのモデルなどを作る必要があるでしょう。
今会社にお勤めの方ですぐに会社を辞めることができないという方は、会社に勤務しながら個としても働けるようなハイブリッドを目指していくと良いでしょう。
収入源が複数ある”副業”や”複業”というのはもしかしたら本来あるべきベストな姿かもしれません。何にせよ、これから始まる個の時代に向けて会社に頼ったままではなく自分の準備を進めていきましょう。
まとめ
「個人として働くと言っても、何も仕事が思いつかない」という方も多いのではないかと思います。
ただ私自身これまで100名以上のビジネスに関する相談に乗っていた経験から言うと、誰でも自分の商品を持っています。
- 過去の自分の経験
- 会社で学んだスキル
- 趣味で身につけた知見
あなたのこの経験やスキルを必要としている人は世の中にたくさんいます。ただ単に「商品として世の中に届ける方法が分からない」という人が多いのです。
もしくは、自分のなかである程度自分自身が世の中に提供できる価値に気付いており、サービスや商品パッケージを作成している人もいるでしょう。
誰しもが、この「個の時代」に対する準備がゼロではない、何かしらの基盤はすでにあると思っています。
今回改めて私が文章として説明して言語化をしたからこそ、あなたの中でも「個として働く」という意識が明確になったと思います。
いずれにしても、その「個の時代を生きるんだ」っていうのを今一度強く考えて、そして具体的にそれを現実化させるためにどういう風な行動を起こすか、どんな行動レベルに対してどのような目標を持つか…それらをもっと明確なイメージにしていくことが最初の第一歩になります。
改めて、今回は「個の時代を生きる」というお話でした!
この「個の時代」というのは捉え方次第では自分の理想の生活や仕事を実現できる、自己実現の時代にもなり得ます。
あなたの自己実現を私は応援しています!この記事を読んでくださったみなさんと一緒に走っていきたいと本気で思っています。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました!あなたの1日が素敵な日になりますように。いってらっしゃい!
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