数々の経営者が口に出す「イシュー(Issue)」という言葉はみなさんご存知でしょうか?
私も仕事をする上で常々この「イシュー」というのを意識しております。
これを意識しないとやっている仕事が全て無意味になる可能性もあり、詳しく知らないという方はまずは言葉だけでも知っておくことをオススメします。
改めて、本日はこの「イシュー」という言葉を意識することの重要さについて、お届けしたいと思います。
「イシュー」とは
「イシュー」は、「課題の論点や、争点」という意味になります。
仕事をする上でのイシューは
- その仕事をする”理由”
- 解決するべき”課題”
- 論争になっている”論点”
などの意味を表します。
私が「イシュー」を知ったきっかけ
…半分余談ですが、私がこのイシューという言葉を初めて知ったのは、高校を出たくらいだったと思います。
「ビッグイシュー」というホームレスの方が路上で販売をする雑誌、みなさんご存知ですかね。
世界の温暖化や、ゴミの問題、社会課題などについて、色々な見識者の方々がその本の中で語っています。
それらもその世界的な視点から見た「問題」や「課題点」などを紐解いた本でした。
それを路上でホームレスの方々が一冊400円くらいで売っていて、その本の売上がホームレスの方の収入になり、ホームレスの人たちの自立をする支援作りになる…という、ビックイシューという雑誌もありました。
仕事をする上で・何か課題を解決する上で、いわゆるこの「イシュー」=「課題・論点・争点」をいかに意識ができているのかが大事になります。
この課題を捉えていないとやる施策全てが無駄になってしまうこともあるので注意が必要です。
「イシューを意識する」の具体例
私がコンサルを担当しているSさんのお話をします。
Sさんは自分の仕事で何かしらの問題を抱えており、なかなかうまく進まずに苦しんでいました。顕著にトラブルや課題が出てしまっていたのです。
そしてSさんと今後の進め方についてやり取りをしていたのですが、私は思わずSさんって素晴らしいなと思ってしまいました。
何が素晴らしいのかというと、Sさんはその今ある状況を悲観したり必要以上に重く受け止めたりはせず、そもそも何が課題なのかというところをしっかり考えていたのです。
イシュー(課題)を捉える
「●●が▼▼になってしまっているから今うまくいっていない、だから〇〇を■■にすることで解決できる」と本人が理解していたのです。
具体的には、最近Sさん自身が時間を取れなかったがために全体として進みが遅れてしまったという「課題」をしっかり捉えていました。
なので、Sさんは工夫をして時間を取れるようにすればいいだけだと気付けて、そこからは迷いなく動くことができたのです。
何かトラブルが起こってしまったとき、課題解決とかではなく
「あぁ、やってしまった」
「辛い、逃げ出したい」
などのように、そのトラブルの渦中に入ってしまう人が多いですよね。
しかし、起こった事象に対して俯瞰的に見てしっかりと要因を把握しなければ、ただ自分が苦しい思いをするだけで何も進まないということもあり得ます。
私はSさんとやり取りをしてみて、安心しました。
大変な状況になってしまっても、それを俯瞰して
- 今、何が起きているのか
- なぜ進みが止まりそうなのか
- 課題はなんなのか
ということを把握できていたのです。
さらにその中には「自分はこういう風になるとストレスが溜まるんだなーっと改めて思いました」というように、物事だけじゃなく自分自身さえ俯瞰して見て、自分自身の課題も捉えていたのです。
今回お話しているその「イシュー」をまさに意識できていたのです。
Sさんが何故疲れているのか・ストレスを抱えているか、何故その現象が起きているのかというのを、頭の中で理解しようとしてました。
そして、「寝不足である」などの原因を見つけられて、現状を把握できていたのです。
私はその出てきた原因に対してアドバイスやコンサルティングをしましたが、自分で見つけ出すことができたSさんはやはり素晴らしいと今でも思います。
イシューを意識することがなぜ大事なのか
改めて、こういった大変な状況になった時、その課題を正確に捉えて解決していくということが非常に重要になってきます。
もちろん時と場合によっては、何か調子が良くない時とか何かが進まない時、何かトラブルが起きた時にすぐ答えが出ない時もあるでしょう。
むしろ、それが一発でパーンッと解決できる方が逆に少ないと思います。
でも、一発で解決する必要はありません。
そうではなく、あくまでもその問題や課題という部分に意識を向ける。そして「今、何が起きているのか?」というのを冷静に見極めることが大事です。
そのイシュー、すなわち課題や論点というのは一見マイナスなように見えたりすごくハードルが高く思えたりすることもあります。
場合によっては、人間なので「感情的に触れたくない。」「現実として受け入れ難い。」なんて思うこともあるでしょう。
そこを、あえて、第三者視点のように、
「あ、今こんなことが起きているのか」
「あ、そうしたらここに課題があるんだな」
ということをしっかりと受け止めることが、課題解決に向けて大きく進む一歩になるはずです。
イシューを意識した上でするべきこと
これまで話した通り、この第三者視点で状況や課題を発見できる思考と行動力がすごく大事になります。これは問題の大小に限らず全ての問題に対して重要な考え方です。
これ、重要であることは分かっていても案外やろうとすると難しいことでもあります。
ちなみに私自身もこのイシューを意識するよう日々特訓しています。
何かが起きるたびに「その課題って何?」と自分に問いかけそれを浮き彫りにして、PDCAサイクルで回したり、日報のような形でメモを残したり、人に相談したり…様々な工夫でまずはイシューを捉えます。
そして第三者視点としてイシューを捉えたあとは、それを解決していく行動がもちろん重要になります。
課題が見えたから解決、ではないですよね。その見えた課題を解決していくステップが次にあります。
イシューを解決する経験を積む
ただ、これは「イシューを捉える→解決する」を繰り返していくことでだんだん「問題意識」や「課題解決能力」というものが身についてくるのです。
もしあなたも何か悩んでいることやぶつかった壁などがあるなら、1つ1つ解決していくことで、どんどんと経験や実績が積み重なっていきます。
それに伴い今、あなたは間違いなく「課題解決能力」は身についていってるところなので、自信を持って続けていってくださいね。
さいごに
今回は「イシュー(Issue)を意識出来ているか?」というお話でした。
ここまでお読みくださりありがとうございました!あなたの1日が素敵な日になりますように。いってらっしゃい!
———
『選ばれる仕事をつくる』ためのヒントや考え方をLINE公式アカウントで発信しています。
興味がある方お気軽にご登録ください!
▼ ▼ ▼