あなたは、儲けていますか?儲かっていますか?
今回は「儲ける」と「儲かる」は別物である、というお話をしたいと思います。
「儲」という漢字がありますが、表現としては”儲ける”と”儲かる”っていう言い方がありますね。
どちらも平たく言えば、「収入が入る」・「お金が入る」という意味であることは間違いありません。
ただ、「儲ける」と言った場合と「儲かる」と言った場合、皆さんのイメージはどうでしょうか?
私の実体験を踏まえてそれらの紹介をします。
私が”儲けた”話
実は私、過去にものすごく”儲けていた”のですが、そのあとLOTO6一等賞分ぐらいの借金を背負ったことがあります。
その当時は家電とブランド品の卸売っていうのやっていました。
基本的には無在庫商社といいますか、販路元から大量に買い付けて”セドラー”という人達に売ってもらうという事をやっていました。
卸売のビジネスモデル上、一回で大量に買い付けると一品あたりの金額が少なくなるので、転売した時の利益も大きくなるんです。
なので、なるべく大量に買い付けようとしていたのですが、当然ながら多くいっぱい買おうと思えば資金が必要になります。
いっぱい買い付ければ買い付けるほど、利益が出る。シンプルですよね。
「あなたがこのビジネスをしているとしたらどんな戦略を立てますか?」
十中八九の人が、たくさん買うためにとにかくお金を集めると思うんです。たくさん買えば買うほど利益があがるので、お金を借りたとしてもそれ以上のお金が返ってくるわけです。
私ももちろん、ほかのチームメンバーや会社のメンバーと一緒にとにかくお金を集めました。
…
正直その時は、もう本当に言葉を選ばないのであればチャリンチャリンビジネスというか、左から右に商品が流れて自分のところは無在庫の状態。そして莫大な利益が残る。そんな状態でした。
当時は「いやー儲けた、儲けた」といいながら毎月数字を眺めてました。
今だから言えますが、仙台の国分町・夜の歓楽街でキャバクラにメンバーと一緒に週3〜4回行くようなとんでもない生活をしてたわけです。
ただ、このビジネスは最終的には一緒にやっていたお金などの運用を管理していたパートナー企業が持ち逃げという結果に終わりました。
…
そこからは言葉では表せないほどの暗く苦しい時間が過ぎていきました。
“儲かる”と”儲ける”は違かった
その棚卸しビジネスやっていた当時は「いやー、儲かるわー」と思っていましたが、今思うとこの“儲かる”と”儲ける”が絶妙に違ったんです。
あなたはこんな言葉をご存知でしょうか。
【 “儲ける” は欲、 “儲かる” は道 】
もう少し具体的に説明します。
“儲ける”は欲
“儲ける”というのは感覚的に言うと「単発」のイメージです。
ドカンと大きくでも、こじんまりと小さくでも、とにかく何か一回だけお金が発生して終わり、のようなイメージです。
極論「強盗」や「詐欺」も、”儲ける”の一種ですね。
いわゆる利己的で自己中心的な儲け方。
ここでは明確に区別するために強い表現をすると「くすねた」ぐらいの勢いで言っていいと思います。
これが、いわゆる”儲ける”です。
“儲かる”は道
一方で”儲かる”というのは、長期的な収入であり、何か仕組み化されていることも多いです。
誰かのために何かをギブして、その恩恵として自分の思いや利益が波及して行き、水の波紋のように、少しずつ自分に跳ね返ってくる。
それが単発じゃなく長期的に継続的に戻ってくる、ような。
これが、いわゆる”儲かる”です。
これが”儲ける”と”儲かる”の違いです。
たった一文字しか違わないけど、意味合いは全く変わりますよね。
“儲かる”人になるために
ここまでで、”儲ける”人ではなく、”儲かる”人になるべきだというのは理解してもらえたと思います。
そしてこの”儲かる”人になるうえで大事なのは、自分を慕ってくれる人を見つけるということです。
少し違う言い方をすると、「ファンをつける」ということですね。
この「ファン」というのは、自分に憧れていつでも自分のことを考えてくれるような、そういうファンではありません。
「一緒に仕事をしたい」と思ってくれるような、「一緒にいたい」と思ってくれるような、自分を慕ってくれる・支えてくれるファンです。
今私のように個人としてビジネスを展開しているみなさんにとって、「稼ぐ」のその先を目指そうと思った時、”儲ける”ではなく”儲かる”を意識しなければいけません。
“儲ける”人と”儲かる”人の、行動の違い
瞬間風速的に「月商100万円」と稼いだところで、翌月には0になることもあります。
または、仮に月商100万円を達成できるようなビジネスを構築して稼いだとしても、何か悪い評判がたってしまうような方法はしてはいけません。
これはすなわち”儲ける”であり、ただの”欲”なのです。
…
一方、”儲かる”というのは、しっかりとお客さん・関わっている人に求められている価値提供をして、
- この人のところに入ってよかった
- この人のサービスを受けてよかった
- この人と出会えてよかった
そう思ってもらうことが大事です。
そしてそこから口コミが起きて、紹介が起きて、またその伝わっていった先から「ありがとう」という感謝の対価としてお金が運ばれてくる。
これはすなわち”儲かる”であり、”道”なんです。
…
改めて【”儲ける”は欲、”儲かる”は道】というのを頭に入れていただけると自分が行うべき行動が見えてくるはずです。
- 自分自身どのように在るべきなのか
- どのように生きるべきなのか
- 具体的にどのようにな売るべきか
それぞれ、皆さんがどういう候補を選択すると”儲ける”状態になって、どういう候補を選択すると”儲かる”状態になるのか。
どの選択肢をたどってどの方向性に向かっていくのか、というのが非常に重要になると思います。
まとめ
改めて今回は「儲ける」と「儲かる」は別物である、というお話でした。
たった一文字違いなんですけれども、大分大きな意味の違いがあるということをわかってもらえたと思います。
私自身も過去の反省を踏まえて、今はコンサルタントとして目の前の人のためにどんなことができるのかということを一生懸命考えています。
そして、私の仕事に満足していただけた方がまたほかの方へ私を紹介してくださり、私のビジネスは少しずつ・それでも順調に事業拡大に向かって進んでいます。
もちろん”儲けていた”ときほどの瞬間的・爆発的な利益はありません。
ただそれでも当時と比べたらいただけるお金に心から感謝ができるようになったことと、私自身仕事に誇りを持って熱中できている現実があるので、お金以上の価値をずっとずっと感じています。
あなたも”欲”ではなく、”道”としての稼ぎ方をぜひ学んでみてください。
お金への価値観・仕事への価値観が変わるはずです。
ここまでお読みくださりありがとうございました!あなたの1日が素敵な日になりますように。いってらっしゃい!
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