私が起業したのは2012年。
来年で10年目になりますが、当時はまだ会社勤めでありながら起業するという考えを持っていました。(詳細はこちらの記事を参照)
約10年前にとある経営者に触発されて起業するという選択をしたわけですが、1回目の起業はとんでもない大失敗でした。
そこから立て直し今に至るわけですが、その中で良くも悪くも10年を振り返ると未だにその経営者の方から言われた2つの言葉が忘れられません。
忘れようとしているのではなく、2つの言葉が私の原動力になり、忘れかけた頃に言葉が降ってくるのです。
そこで今回は「10年たった今でも、私の中で生き続ける先輩経営者から言われた2つの言葉」についてお話したいと思います。
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1つ目の言葉「売れないものを作ってどうするのよ」
まず1つ目は「売れないものを作ってどうするのよ」という言葉。
つまり「世の中に出してみて、売れると思ったらその売れるものを作る」という考え方です。
その言葉を言った経営者は当時、情報商材をヤフオクで販売していました。
情報商材とは何なのかというと例えば
- 為替やFXの取引を上手く行う方法
- 利益を出す、儲ける方法
などといったものです。
そこには「確率何%で儲けが出る」などと書いてあったので凄いなと思い、私は経営者に「これって本当に内容として実証されているものなんですか?」と聞いたら
「なわけない」
と返事が返ってきたのです。
さらに、どういうことかと問うと
「売れないものを作ってどうするのよ。売れるか売れないか世の中に出してみて、売れると思ったら売れるものを作ったら良い」
と言いました。
私は当時サラリーマンだったため、商品化されていないものを先にリリースしてそのリリースしたものが売れると分かったらその後に商品を作り始めるという概念がなかったのです。
そのため、私はそれを言われたときに大きな衝撃を受けました。
一歩間違えれば詐欺や悪いことになってしまいます。今回はそこに触れませんが、私の考えとして「売れないもの作ってどうすんのよ」と言われたときに、「確かに」と思いました。
「売れない」を回避するための考え方
この考えはテストマーケティングの話にも通じます。
いくら自分が渾身のサービスを作っても、世の中のニーズに合わなければ売れません。
この、渾身のサービスを作ったあとにテストマーケティングをしてしまうと“売れない可能性が高くなる”ということになるのです。
極端な話ではありますが「売れないもの作ってどうするのよ」という考えについて、私は賛同する部分があります。
ですが、これをコンテンツビジネスや講師業の人たちにあてはめることは推奨しません。サービスが無い状態なのに世の中に告知し、売れる手前でサービスを作るという方法はリスクが高くなってしまうからです。
私がアカデミーの中で教えている話はテストマーケティングを並行しながらその売れそうなコンセプトを世の中に出す、事前告知です。
事前告知をすることで相手に興味を持たせます。
事前告知をするということは、興味付けをさせるということにも繋がります。
「こういうことをやります」ということに対して
- 「欲しいな」
- 「気になるな」
- 「どんなことができるんだろう?」
という気持ちのセットアップができます。
このセットアップがあった方が見込み客が増えるのです。
そして事前告知・興味付けと並行してサービスを作っていきます。そうするとサービスが出来たときに売れないということが起きにくくなるのです。
パン屋の時間販売は事前告知
パン屋で例えるとわかりやすいでしょう。
客「美味しそうな匂いがするな。」
店長「でもまだ出来上がってないんですよ。11時頃出来上がりますから」
のような会話のことなのです。
11時に出来上がったときに「出来上がりました」となって時間通りに間に合っていれば成立する。もちろん11時になっても出来上がっていなければこれは成立しないわけですけれども、ちゃんと時間に間に合わせればOKなわけです。
でもこれを一つ一つ考えていくと、
▼出来上がったのでテストマーケティングをします
▼失敗しました
▼1から作り直します
▼出来上がったのでテストマーケティングをします
▼失敗しました
▼1から作り直します
…
という極端な考えになってしまいます。
そうすると制作してからテストマーケティングをする時間軸が並行していないわけです。
そうすると、何か途中で失敗するとまた最初からやり直していくことになります。
そうではなく、
「〇〇をしながら〇〇を進める」
という同時に進めていく思考を持つことで失敗からの立て直しを極力減らすことができます。
▼自分の商品を進めながらもテストマーケティングをする
▼テストマーケティング中に自分の商品を微調整する
▼テストマーケティングをしたら反応が無かった
▼では〇〇に寄せて再度テストする
というように、柔軟に対応していくという思考が求められます。
ですので私のアカデミーの中ではテストマーケティングも兼ねて相手の反応も見ていく。サービスが出来てから情報発信をするのではなく、常に
- 「こういうことをやるぞ!」
- 「こういうことに興味ある?」
- 「私はこういうことできるよ」
という経過報告。これをレポーティングと言いますが、このレポーティングをさせるというようなことを常日頃から行っています。
経過報告をして、その水面下で自分のコアサービスを同時進行して作る。これがテストマーケティングを兼ねているわけです。
「売れないもの作ってどうするのよ」という、私の中でもインパクトがある言葉でした。これが1つ目の言葉です。
2つ目の言葉「身体は動かせなくても頭の中は動かせるべ」
2つ目は「身体は動かせなくても頭の中は動かせるべ」という言葉です。
これは当時、私が経営者の方と動いていたときにインフルエンザで数日寝込んだときの話です。
高熱も出てしまったため
「すみません。調子が悪いので今日は寝ています」
と伝えたところ
「しょうがないな。今日は身体は動かせなくても、頭の中は動かせるべ!」
と言われました。
私は起業をサラリーマンの延長で考えていたため「休み=何もしなくて良い」という身体も頭も思考停止という考えがあったのです。
サラリーマンの考えというか、オンオフがある考え。出勤時にタイムカードを押したらオンモード。退勤時にタイムカードを押せば今日の仕事は終わり。今からはプライベートの時間。となると、プライベート中は仕事のことは考えなくて良いわけです。
でもこれが起業家となると、オンオフやタイムカードの概念はもちろんありません。
もちろんあっても良いですが、基本的には無いわけです。
拘束時間も決まってないようなものです。そうなったときに、自分の身体を動かせなくても頭の中は動かせると言われた言葉は胸に刺さるものがありました。
この言葉を受けてから、私は具合が悪くなった日でも頭の中でイメージをして色々出てきた言葉をノートに書くようにしました。
これはどこまで自分のことを鼓舞出来るかということにも繋がります。
休みのときは休むいう考えを持っている人もいるでしょう。
価値観の話にもなってきますが、この「頭の中は動かせる」という考え方は反論はできないはずです。
考える癖がついているか
ここで何を伝えたいかというと、私たち起業家や自分で事業を成立させたいという人はオンオフの考え方が大事。
今日は休みだからパソコンも何も見ませんという、オンオフの考え方はあっても良い。ですがパソコンがなくても考えたり、ひらめいたりすることはできます。
例えば、
今日はディズニーランドに行くため完全オフの日。
という日があったとします。
完全オフモードで良いですが、私はディズニーランドの裏側が気になったり、これはどういう風にマーケティングしているのかな?なんでここにこういうのが置いてあるのかな。というように興味を持つというフィルターを働かせます。
「なぜこうなっているのか?」
「自分だったらこういう風にしようかな」
などのように、ディズニーランドに限ったことではなく、街で買い物をしていればそういった考える場面は出てきます。
オフの日で、身体は休めていても頭は働かせる。頭を働かせるというか、アンテナをはることが大事です。
まとめ
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ということで今日はこの2つの言葉。
「売れないものを作ってどうするのよ」
「身体は動かせなくても頭の中は動かせるべ」
この2つが10年前に言われたことですが、私の中でどんな素晴らしい経営者の言葉よりも生き続けています。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
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