まだ間に合う!ブランディングのおさらい

ブランディングは高級ブランドや芸能人だけが行う特別なものではなく、普段の生活の中で身近に溢れているものです。

ブランディングは日々の積み重ねから生み出されるものであり、今日からでも始めることが可能です。

ブランディングを行うことであなただけの世界観を世間にアピールすることができます。

今回は、身近に溢れるブランディングを再確認していきます。

ブランディングとは

ブランディングとは他社のサービス・商品との差別化を行うために必要なものです。

ブランドの理念や提供価値を顧客に認識してもらい、その理念や価値に対して共感や信頼を獲得し、顧客にとって欠かせないものにしてもらうことを指します。

ブランドの価値を具現化し、自分が設定したイメージ通りのブランドを顧客に認識してもらうことで、世界にたった1つの価値や姿を確立していきます。

ブランディングは高級ブランドや芸能人など特別な人にだけ必要なものではなく、地元に密着した八百屋や個人で働いているフリーランスの人にこそ必要なものです。

地元の八百屋

個人がブランディングを行うことにより販売力や営業力が小さいがために巻き込まれる、不当な競争に巻き込まれることを回避することができ、モノ・サービスの提供をスムーズに行うことができます。

参考:【初心者向け】ブランディングとマーケティングの違い

ブランディングの歴史

日本では江戸時代に企業ブランドが本格的に登場しました。

ブランドは屋号という形で世間に浸透していき、商品やサービスの品質を保証する目印となっていきました。

屋号が日本ブランドの特徴として企業ブランドと商品ブランドを融合しているのです。

屋号は通称「のれん」と呼ばれ、現在でも「のれんを守る」「のれんを分ける」などという言葉が使われています。

のれん

日本のブランディング文化はのれん文化と言われ「自分たちのブランドを大きな声で伝えなくてものれんを掲げていれば顧客がわかってくれるだろう」という受動的な文化になっていました。

現在では宣伝広告できる手段が増えたこともあり、活発にブランディングをアピールする企業が増えています。

さらに個人で働くフリーランスの人も積極的にブランディングを行っています。

ブランディングの必要性・役割

ブランディングは他社との価値や姿の差別化を行っていくために必要なものです。

商品やサービスに付加価値を付け、価値を高めることができます。

世の中には様々な商品やサービスが溢れ、豊かな時代となりました。

同時にモノや情報もあふれる時代となっています。

その中で生き抜くためには自分だけの特徴を広く知らしめて、他社との差別化が必要なのです。

人は商品やサービスを選ぶとき主体的かつ積極的に行動をします。

品質や性能を意識し、信頼性を重視して商品を選択する消費者が多いというのは、いつの時代も変わりません。

ブランディングをすることによりその分野でNo1になることや「××(商品)といえば××(ブランド)」というポジショニングを獲得することでブランドの価値を高めることができます。

ブランドに価値を感じてもらうことで高価な商品であっても購入してもらうことが可能になり、リピーターの獲得にも繋がります。

結果として低価格競争に巻き込まれない価値のあるブランドを確立することができるのです。

参考:ブランディングは必要なのか。その目的とは

ブランディングを構成する要素

ブランディングを構成する要素はコンセプト・ポジショニング・ターゲティングです。

ブランディングの基本となるものがコンセプトで、「誰が」「誰に」「何を」「どのように」伝えるかということです。

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コンセプトを決めることによって、ターゲットとなる顧客が具体的に見えてきます。

ポジショニングでブランドの定位置を決め、顧客の頭の中にブランドのサービスを位置づけます。

アプローチをする市場が求める魅力と合致するポジションを築くことが重要で、顧客にとって価値があると思われる定位置を得ることが大切です。

ターゲティングでは市場を細分化し、どの市場を選んでNo.1のポジショニングを築いていくか考えていきます。

参考:戦略的なポジショニングの決め方

ブランディングのメリット・デメリット

ブランディングを行うことによってブランドの価値を高めるメリットがあります。

「××(商品)といえば××(ブランド)」というイメージを顧客に持ってもらうことにより市場の中で唯一無二の存在となることができます。

リピーターや口コミによる購入も期待することができ、販売数を伸ばすこともできます。

一方、ブランディングによるデメリットはイメージが固定化されすぎてしまう点です。

商品やサービスを販売している中で方向転換をしたくなることや、新たな分野に進出したくなる可能性も考えられます。

そのときにイメージが固定化されすぎていると方向転換や新たな分野へ進出するという行動を阻むことがあります。

このような中でブランディングは日々の積み重ねから作り上げられ、少しずつ姿や形を変えていくことで、味方につけて積極活用することもできます。

どんなときでもブランディングの舵を自由に切ることはできるのです。

ブランディングでは何をするのか

ブランディングでは自分の軸を決めて、どのように思われたいかを決めていきます。

まずは具現化するためにイメージやキャッチコピーなどを考えていきます。

次にイメージやキャッチコピーにブランドが提供できる価値を掛け合わせていきます。

提供できるものを掛け合わせていくことで世界にたった1つの特別な存在にすることができます。

軸が決まったら次は顧客にブランドを自分のイメージ通りに認識してもらうための行動を行っていきます。

ブランドの発信や立ち位置など、常にブランドのイメージに合わせた行動を行います。

人が受ける印象は常に変化していくものなのでブランドのイメージを継続的に意識し、常に顧客にアピールしていく必要があります。

参考:ブランディングに有効なキャッチコピーの考え方と実例

実践ステップ

ブランドを確立することで、競合との差別化・長期的な売り上げの確保・高い利益率が得られます。

ブランドを確立するために3C分析・SWOT分析を行います。

3C分析を行い、外部要因である市場と競合と内部要因であるブランドを照らし合わせることで、ブランドの強みがわかります。

このブランドの強みはポジショニングとターゲティングの決め手となります。

SWOT分析ではブランドを内部環境と外部環境に分けて、4つの項目について分析を行い、ブランドの良いところと悪いところを明確にします。

ブランドの長所と短所を理解することにより、潜在顧客を市場から探し出す・今後の事業課題や見落としていたビジネスチャンスを発見することができます。

参考:ビジネスモデル分析から見るブランディング

ブランドのイメージが明確になったら効果的にブランドをアピールしていく方法を考えます。

広報活動はターゲットを分析し、「いつ」「どこで」「どのように」広報活動を行っていくことが最も効果的なのか考えて活動を行います。

 

まとめ

ブランディングの全体的なイメージがつかめたでしょうか?ブランディングは自社の力を高めるために必要不可欠なものです。

ブランディングを行い、イメージ通りのブランドを確立することで付加価値をつけ、モノや情報が溢れる時代だからこそ、高価であっても顧客に選んでもらえる世界にたった1つのブランドを作っていきましょう。

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