ブランディングとは、企業でマーケティングに携わる人なら、よく耳にする言葉ではないでしょうか。
しかし、ブランディングの正しい意味を理解している人は、案外少ないかもしれません。
ブランディングとはどんな意味で、どのような意義があるのでしょうか。
ここでは、ブランディングの必要性や目的、セルフブランディングを行うメリットなどについて、見ていきましょう。
ブランディングの必要性
現代社会において、ブランディングの必要性は日に日に高まっています。
TwitterやFacebook、ブログやホームページを個人が積極的に作り、情報発信することが容易になり、大企業ならずとも、多方面に数多くの情報を発信することが容易になっています。
世の中は情報に溢れ、ひとたび発信した情報は、すぐに情報の渦の中に消えていく時代です。
また、停滞する経済情勢は歯止めがかからず、平成不況から長きにわたるデフレーション、消費行動の停滞により、単純にモノを作って売るだけでは、全く売れないという世の中にもなっています。
その中でブランディングは、発信した情報が、届けたい人に明確に届き、情報の渦の中に埋もれることなく、印象に残り、買ってもらえる使ってもらえるモノを、送り届けるための必須条件とも言えるでしょう。
私庄司の場合は、Facebookに何かの情報発信をする際に心掛けていることは、一般的なノウハウや知識のみを掲載する事は避け、あくまでも自分自身の考え方や感じた事、思ったことを自分の経験として発信するようにしています。
また、自分自身の拘りとしては、「やり方」よりも「在り方」というフレーズを意識しており、心の奥底に届けれるような発信を心掛けています。
ブランディングとは、ブランドを形作るための活動のことです。
ブランドというのは、ある商品を類似した他の商品と区別して、特別な価値を持たせたものです。
商品に付随するシンボルマークや名称、記号などの要素の組み合わせで、自社のポジションを消費者に認識させるものがブランドであり、そのための活動をブランディングと呼びます。
私が個人的に定義している言葉としては、ブランディングは人の生き方そのものであると、定義しています。
思想、行動、習慣がその人間のブランドを表し、その人間の生き方(活動)がブランディングと言っても過言ではないと思っています。
ですので、ブランディングを上手に活用すれば、市場で自社のポジションを確立し、「宣伝しなくても売れる」という状況を作り出すことが可能なのです。
もちろん、ブランディングを確立するには手間も費用もかかります。
しかし、惜しみなくブランディングに時間と費用をかけることで、得られるものも多くなることを理解しましょう。
20年、30年前と時代は大きく変革し、情報化社会となった今、ブランディングの必要性は、さらに高まりを見せています。
ブランディングの目的
ブランディングを行う目的は、「企業(個人)の競争力を高める」という点にあります。
ここで上げる競争力とは、具体的には「集客力」「採用力」「組織力」という3つです。
集客力
ブランディングを行うことにより、多くの消費者に商品ブランドを認知させることができ、自然と販売数が伸びます。
また、ブランディングにより、商品やサービスの認知度が高まれば、消費者はその商品を購入する可能性が高くなっていくのです。
名前をよく知られている商品を保有する企業が、ブランド力のある企業ということになります。
さらに、ある企業にブランド力のある商品が1つでもあれば、別の商品もよく売れるようになります。
つまり、ブランド認知を上げることで、多くの集客が可能になり、認知度の上昇によりブランドに対して顧客が集まるようになります。
一つの爆発的ヒットが、多くの集客をするのではなく、ブランディングされた企業や個人が集客力を持つことで、一過性ではない永続したビジネスを可能とするのです。
採用力・組織力
次に、ブランド力のある企業には、よい人材が多く集まる傾向があります。
一つの商品を選ぶのと同様に、ブランドイメージの強い企業の方が、労働者に選ばれる傾向にあります。
ブランディングが確立されるということは信用力の高さにもにつながっているのです。
多くの人が集まる企業の中からは優秀な人材が集まる可能性も高くなります。
ブランディングによる二次的な効果と見ることができるでしょう。
ブランディングが確立した企業は、企業理念や経営の目的、誰にどんなことをするのかというビジネスの目的、風土や組織が明確になっており、社員や求職者は企業がどうありたいのかを理解します。
これが、働き手の意思と合致し、求職者が何のために働くのかといった意思とマッチングしやすくなるため、組織の力が高まる傾向にあります。
雇用する側とされる側、一緒に働く仲間が同じ方向性に進むことができるので、自然と企業や団体の組織力も高まっていくことになります。
このように、集客・採用・組織の力が高まるブランディングは、社会の中での企業(個人)の競争力を上げることにつながるのです。
ブランディングの効果とセルフブランディングを行うメリット
セルフブランディングとは、どちらかというと企業よりも個人レベルで行うブランディングで、SNSなどを駆使して行うのが通常です。
SNSを使ったセルフブランディングは、簡単にできる上に費用もかかりません。
しかし、SNSに投稿する内容によっては、SNS運営者からIDや投稿を削除される場合もあるので注意が必要です。
企業よりも個人レベルで行うメリットとしては、アパレルサイトZOZOの元社長の前澤さんがヒントになるのではないでしょうか?
彼の場合はけた外れの資金力により、メディアもすぐに取り上げますが、一個人がブランディングを実践することで、この人と一緒に仕事をしてみたい、この人と仲良くなりたいと感じてもらえる可能性は十二分にあり、採用にも大きく作用することが実際にあります。
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また、書籍を出版することによって行うセルフブランディングもあります。
ネットにブログを開設するのとは違って、書籍を出版するにはいくつものハードルがあります。
まず、何かの分野に長けていて、それを出版社が認めないと出版は実現できません。
本の著者になるということは、これらのハードルをクリアした人物とみなされるので、書籍の出版はセルフブランディングとして有効なのです。
これと同様に、テレビに出演するのも、セルフブランディングと見ることができます。
たとえば、弁護士の肩書を持つ人が、ワイドショーに数多く出演しています。
テレビには誰でも出演できるわけではなく、かなりハードルが高いものです。
それをクリアしてワイドショーに出ているのだから、「きっと優秀な弁護士に違いない」、多くの人がこのように思うでしょう。
しかし、実際にはワイドショーに出演して、コメンテーターとして意見を述べているだけなので、この人の弁護士としての実力はわかりません。
それでも、多くの人は「テレビに出演できるのは、弁護士の中でも特に優秀な弁護士のはず」と思うでしょう。
つまり、テレビに出演するだけで、自然とその人の価値が高まるのです。
このように、テレビ出演も立派なセルフブランディングになるのです。
書籍出版やテレビ出演は誰でもできるわけではありません。
しかし、SNSを活用してセルフブランディングを行うのは、それほど難しくありません。
自身のブランド力を高めるために、SNSを活用したセルフブランディングを行うのはかなり有効な手段です。
まとめ
ブランディングを行うにも、しっかりとした目的が必要です。
目的があり、効果を期待しながら行うブランディングには意味がありますが、ブランディングという言葉に踊らされて、いたずらに時間と労力を使っていく必要もありません。
ブランディングの目的をしっかりと認識して、実践していくことが大切になります。