セルフブランディングの事例

まるで別人!セルフブランディングの成功事例と失敗事例

自分自身を自分でブランディングするセルフブランディングは、企業はもちろん、多くの個人の中でも広がる、ブランディングの方法となっています。

今回は、様々な事例でのブランディングの成功例と失敗例を具体的に挙げていき、多くの事例から学んでいきましょう。

セルフブランディングの成功例

バラク・オバマ

言わずと知れた元アメリカ大統領のオバマ氏です。

バラク・オバマ

黒人初のアメリカ大統領として当選し、就任後も絶大なる支持を集めた大統領の一人となっています。

オバマ氏が行ったセルフブランディングは「コアメッセージの発信」です。

「Change」「Yes we can」というフレーズは、必ずと言っていいほど聞いたことのあるフレーズです。

この言葉を常に言い続けることにより、オバマ=変革者というイメージを、アメリカ国民ならず世界中の人々につけることに成功しました。

このことにより、低迷するアメリカ国勢の中での一縷の望みとして、アメリカ大統領選挙に勝利し、その後の政権運営でも安定した支持を保つことに成功しています。

高田 明

個人名ではピンと来ないかもしれませんが、ジャパネットたかたの元社長と言えば、あの人だと思い浮かぶのではないでしょうか。

独特の声質と言い回し、ジャパネットたかたといえば、この人のイメージが強くあります。

通信販売が、情報化社会になるにつれインターネットの世界に移行し、テレビショッピングの販売実績がどんどんと落ち込む中で、高田明氏のセルフブランディングが始まりました。

会社の経営方針やイメージを変革するのではなく、社長である自分自身が強烈なキャラクターを作り出し、支持を集めることで、業績の回復を試みたのです。

高田氏の高い声と、独特な言い回しを聞くために、テレビショッピングの視聴率は高まっていき、さらにはモノマネ芸人からも注目されて、バラエティー番組でのモノマネの露出が増え、高田氏への注目はさらに高まっていきました。

群雄割拠のテレビショッピング業界で、頭一つ飛びぬけた存在になっているのは、商品力でも企業力でもなく、高田明氏のブランド力の賜物です。

女優の杏さんもセルフブランディングの成功者です。

ドラマ、映画、バラエティー番組など幅広く活躍する杏さんは、ハリウッド俳優でもある渡辺謙さんの娘さんですが、現在までの活動履歴の中で、ケン・ワタナベの娘というイメージはほとんどなく活動してきています。

親の七光りを利用して知名度を上げている芸能人や有名人は多数いますが、杏さんはなぜこの手法を使わずに、杏というブランドを確立できたのでしょうか。

自分のやりたいこと、実現したいことを明確に持ち続け、求められていることを正確に判断し、発信をし続けるという姿勢が、現在の杏さんのブランドを作っています。

モデルから始まり、女優業、歴女としての側面、野球、絵、マンガ、音楽、ギター、語学など、趣味の範囲を超えて、極めた続けた結果、父である渡辺謙の名前を使わずとも、杏という存在として社会に必要とされたのです。

単純に有名になるために使用するのがセルフブランディングではないということが良く分かる一例です。

指原 莉乃

元AKB48で、現在はバラエティー番組で大活躍している指原さんもセルフブランディングを上手に使っている一人です。

AKB48総選挙では、毎年10位ずつ順位を上げていき、最終的にはトップに上り詰めた実力者でもあります。

指原さんのセルフブランディングは、アイドルとして活躍するためにはネガティブキャンペーンにも思えるものでした。

「可愛くない、歌が上手くない、踊れない」この3要素を常に発信し続けていったのです。

アイドルとして活躍するためには致命的なイメージですが、これは同時に、自分が進むべき道をバラエティーの世界へロックオンした証でもありました。

正統派アイドルながら、しっかりとバラエティー番組で活躍できる、キャスティングのイメージがつきやすく、番組で使いやすいというブランディングは大成功し、AKB48を卒業した現在でも、テレビで彼女を見ない日はないほどです。

従来のアイドルという既成概念を超えて、自分のやるべきこと、求められていることを高度に理解し行動した結果が、現在の指原さんの活躍に裏付けされています。

橋下 徹

弁護士で政治家、元大阪府知事の橋本氏のセルフブランディングは、時代に合わせて形態を変えながら、現在も様々な形に進化しています。

メディア露出が増えたのは、橋本氏が若いころから始まっています。

それまでの弁護士の「真面目」「暗い」「堅い」というイメージを壊し、スーツに黒髪ではなく、茶髪にジーンズという姿で活動する姿に注目が集まりました。

茶髪の風雲児と揶揄されましたが、弁護士としての知識、活動、発言には目を見張るものがあり、注目度合いは上がっていきます。

メディア認知が完了すると、今度は政治の世界へと足を踏み入れ、府政が停滞する大阪府の知事に立候補し、様々な改革を行っていきました。

現在では、テレビやSNSでのコメントにも大きな注目が集まります。

長い歴史があっても、現代社会において必要とされていないことに対しては、しっかりとした改革が必要であるというスタンスを崩さずに、社会に必要とされる活動を、古い体質で凝り固まったところへ、突撃しながら遂行していくという革新的な動きを常に行い、セルフブランディングを成功させていきました。

セルフブランディングの失敗例

セルフブランディングが失敗する例としては、次のようなブランディングを行おうとしているケースに散見されます。

  • 私は凄い人だと見せつけたい
  • 何をする人なのか、一目ではわからない
  • これまでの成功者の焼き増し
  • 個としての発言にブレがある

こういったセルフブランディングを行っていくと、俗にいう「痛いブランディング」につながっていき、セルフブランディングは成功しません。

まず、世の中に対してどういう風に必要なことなのか、そのことを発言する、行動することにより、社会にどのように貢献するのかが、セルフブランディングを構築する上では必要不可欠です。

参考:ブランディングで差別化する方法と避けるべき罠

まとめ

様々なブランディングの成功・失敗例をみてきました。

市場のニーズをくみ取り、しっかりとした自己分析を行うことで、セルフブランディングが成功しているということがわかっていただけたかと思います。

セルフブランディングは難しいことではありませんが、あまり奇をてらったやり方では、ブランディングが上手くいかないことが多いのも事実です。

的確な分析と戦略を立てて、セルフブランディングをものにしていきましょう。

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